① 配合
    原材料を決まった割合で混合します。
    主に金属酸化物と陶器の釉薬 (うわぐすり)です。
    
    ② 窯入れ(焼き)
    1000℃前後に熱せられた煉瓦窯で、数十分焼くと
ドロドロの溶岩のような状態になります。
    
    ③ 粉砕
    焼けた溶岩状の岩絵具を水で一気に冷却すると色ガラスの
    塊ができます。それを、粉砕機で砕き、砂利のような状態
    にします。
    
    ④ 臼挽き
    粉砕された岩絵具を石臼で丹念に引き更に細かい粒子に
します。
    
    ⑤ 分級
    水簸製法にて岩絵具の粒子を数段階に分けます。 
    
    水簸【すいひ】とは・・・
    固体粒子によって水中での沈降速度に差があることを
    利用して、粒子の大きさ別に分ける方法。
    陶土の調整や、砂金の採取などに用られます。
    
    ⑥ 乾燥
    それぞれの粒子に分けられた岩絵具を綺麗に仕上げて、
    乾燥場で乾燥させます。
    
    ⑦ 製品完成
    乾燥された粉末状の物が岩絵具として、完成します。
    配合から完成まで2~3週間かかります。